Rio.008 『分別ごみ箱』

発端と構想

札幌市では2009年からゴミの有料化、分別の厳密化が始まりました。近隣市町村や本州の自治体に遅れての導入です。 日常的によく出るごみは、燃えるごみ、雑紙、資源ごみの3種類です。 そこで、3つのごみを分別して捨てられる分別ごみ箱を作製することにしました。 ごみ箱自体を抽斗にするか、金具を使って開くようにするか…いろいろ考えましたが、実質的には木工での家具作成は ギタースタンドに続いて2つ目なので、金具類の使用は見合わせることにしました。

材料

天板や側板、前板は12mmシナ合板で作ることにして、ごみ箱自体は5mmラワン合板で作ることにします。塗装は水性着色ニス。 材料の化粧には、初めて電動トリマーを使うことにします。 木工二作目だったので詳しい設計図を描かずに作製に入りました。(本作以降はできるだけ設計図を厳密に描くことにしました。)アバウトに大体の寸法を決め、木とり図を描き、 ホームセンターで部材をカットしてもらいました。しかし設計を厳密に詰めなかったので、制作工程では誤差の嵐でした…涙 いい加減な設計図(とも呼べない)↓


色々とツッコミどころはあるけど、なによりも単位がCMであるという点がイイカゲン!!汗 堂々と黒歴史をのっけました。笑

■制作工程

ホームセンターでカットしてもらった木材。自分でカットするなら、手ノコで切断することになるんですが、 ここまでの直線性を出そうと思ったら、カンナややすりでの調整にかなりの時間がかかります。テーブルソーや 電ノコがないRioの条件下では、ホームセンターでカットを頼むのが最善です。楽だし。 まずいきなり接合ができるのは、時間の節約になってイイ(・∀・)!!でも…今思い返せば暗黒の歴史。 クランプとベルトクランプを使って圧着をしているものの、木工ボンドがはみ出し放題! この当時は、「ま、中になって見えないからいっか!塗装もしないし。」ぐらいに考えていたんでしょう…汗。ちなみに抽斗です。
こちらは5mmシナ合板を自分で切り出して作った箱です。ここでも木工ボンドが好き放題に… 接合は木工ボンドでの接着と、隠し釘での圧着としました。が、隠し釘はヘッドの部分に 切れ目が入ってるので、真上から垂直に玄翁でたたかないとすぐに折れてしまいます。 Rioの未熟な腕によって、十数本の隠し釘が役目を果たすことなく召されました。涙 直角度は出ていたはずですが、なにぶん手ノコ精度が悪すぎたので…→こんなに段差ができちゃってます(笑)中で見えないかつそもそも『ごみ箱』である事を差っぴいても、 これではさすがに…
と、いうことで、慣れないカンナで段差を削り取りました。この後、中目の替え刃式やすりで切断面を整えました。 3つの箱が何とか完成したので、側板と背版を接合し、箱を置いてみました。ふむふむ、まぁまぁ形になってるけど… 実際は隙間だらけです。
初めてのトリマーでのお化粧です!天板2枚と前板5枚、底板1枚を加工します。今考えると、「合板にサジ面ビットで加工ってどうよ。」とは思いますが、 初めてのトリマー加工は感動でした(^−^)一気に腕が上がったような錯覚に…(^−^)木屑がたっくさん出ました。 すべての部材ができたので、どんどん接合していきます。底板を貼り、天板を乗せ、ごみ箱や抽斗に前版をつけ…etc  写真撮り忘れました。
いきなり組み立て完了&塗装一回目終了!今回の塗装は、水性着色ニス(ウォールナット)としました。乾燥が早いので、 一日で塗り終えた気がします。もちろん、塗装前には、@120番サンディング、Aスポンジングして一日置き、 B240番サンディング、C1000番台のスポンジ研磨剤でサンディング、というステップを踏んでます。これ、体力勝負。 3回重ね塗りして、本当の完成です。ごみ箱自体には一切金具など付いていないので、 引き倒す(?)感じになります。ごみ箱の上の木材が、ストッパーの役割を果たしています。いや〜ローテクだな〜(^−^)
抽斗には、札幌市指定のごみ袋を収納できるようにしています。 構造的には、ただ二個目の天板の上に乗っかってるだけです。…これがあんまりスムーズに出てこないんですよね〜 潤滑剤になるようなもの探すべきか。 所定の位置に設置しました。ほくほく。家族のために作った家具としては、初めての作品です。 着色ニスは勝手に艶を出してくれるので、家族からの評判も上々でした(^_^)/ 合板を使用しているのでトリマーで加工した断面は決して綺麗とは言えませんが、 うまくトリマーを使うと作品の完成度を高めることができると思います。

Data

■作品名   Rio.008 『分別ごみ箱』

■作製時間  2010年4月22日〜25日 実働5時間

■費用    約5000円

■本歌    特になし

Rio番号

モーツァルトのケッヘル番号よろしく、Rioの作品の参照番号です。 家具、小物、木のおもちゃ、屋外作品、レザークラフト全てにつけている時系列番号です。 死ぬまでに、どこまでいくかな〜(^−^)

木工と安全

木工には色々な危険が潜んでいます。テーブルソーで指を切断するという類のドラスティックなものから、 小刀やノミで指を深く傷つけてしまう日常的に起こるもの(経験済み)まで。 安全を確保するための道具・装備・ジグをそろえて、木工を楽しみましょう。

制約下木工の流れ

Rioが直面している技術的制約、予算制約、時間制約下でのアマチュア木工

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