Rio.015 『枝で作るボールペン』

■発端と構想

先輩木工人諸氏の皆様方の中でも、特に尊敬と人気を集めていらっしゃるのほほんさんの作品、 拾ってきた枝で作るボールペンを作製しました。 のほほんさんは自作のジグや独自の木工術を考案しておられ、独自色の強いクリエイティブな木工をしておられます。 Rioの最も尊敬する先輩木工人諸氏の一人です!いつかRioもこんな風に…!!
今回は、友人への誕生日プレゼントとしてつくりました。 別に金欠だから安く上げたつもりじゃないですよ。

■材料

近所の雑木林(ザッキリンだと思っていたw)に行って、枝(何の木かは不明)を拾ってきました。 二本目は、ヒバの角材を使うことにします。肝心のボールペンの芯は、以前友人がプレゼントしてくれた 不世出のボールペン、UNIのJetstreamに使われている芯を使うことにします。びっくりするほど描きやすくて、速乾性も極めて高い!オススメです(^−^)
他には、電動ドリルと、2.7mm径の150mmロングドリルビット、つや出し用のワックスを用意しました。

■制作工程

枝を拾ってきました。加工しやすさを考えれば太い枝の方がいいんだろうけど、女性が使うボールペンなので できるだけ細いものをチョイスしました。あと、樹皮が綺麗なものを選ぶのも重要です。 ロングドリルビットに位置決めの印(ビニールテープ)をつけます。
枝の曲がり具合を確認して、できるだけ中央に穴が来るように気をつけながら、穴あけ。 両手には作業用手袋を必着。ドリルが突き出てきて怪我をしては、 治療費が、市販のプレゼントを買った場合の金額−今回の製作費200円を上回ってしまいます。 穴があいたら、切り出し刀で成形していきます。少しずつ、慎重に。
やすりで全体を研磨して、樹皮を0.05mmほど削ります。そうすると、中から綺麗な内皮が出てきます。 皮を削り過ぎると木の部分が露出してしまうので、控え目に。 米ヒバの角材にも同様の加工をしていきます。こっちは直線性を強調したかったので、成形にはカンナを使いました。 この後、BRIWAX(アンティークパイン)で艶出し。
ボールペンスタンドを作ります。手持ちの1バイ4材を90mm角に切断後、四隅をジグソーでRに加工し、トリマーのボーズ面ビットでめんどり。 13mmのドリルビットでペンが入る穴をあけました。 つるっつるに磨いた後、ポアステインで3回着色。その後、BRIWAX(ウォールナット)で艶を出しました。
Rio.015 『木の枝で作るボールペン』完成!写真で取るとアラが見えないからいいなぁ。笑 ボールペンスタンドに立ててみました。これにメモスタンドも付けようかと思ったけど、 安っぽくなりそうだから(安いんだけど)やめました。
節がこんな形になりました。笑 途中で気づいて成形したんだけど、自然の節が作るナンタラカンタラですね。 試作品です。ほとんど加工はうまくいったんですが、水性クリアニスを塗ってしまいポシャりました。 枝の風合いが消えて、枝を使う意味がほとんどなくなりました。よって、本作ではBRIWAXでフィニッシュしてます。

Data

■作品名   Rio.015 『枝で作るボールペン』

■作製時間  2010年6月17日 実働45分

■費用    200円

■本歌    のほほん木工房 『ボールペン』

Rio番号

モーツァルトのケッヘル番号よろしく、Rioの作品の参照番号です。 家具、小物、木のおもちゃ、屋外作品、レザークラフト全てにつけている時系列番号です。 死ぬまでに、どこまでいくかな〜(^−^)

木工と安全

木工には色々な危険が潜んでいます。テーブルソーで指を切断するという類のドラスティックなものから、 小刀やノミで指を深く傷つけてしまう日常的に起こるもの(経験済み)まで。 安全を確保するための道具・装備・ジグをそろえて、木工を楽しみましょう。

制約下木工の流れ

Rioが直面している技術的制約、予算制約、時間制約下でのアマチュア木工

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